風ノ行方3

□act.7
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「ダンブルドア先生!!」


ドンドンドン!


談話室からハリーを連れ、校長室へとやってきたあたしは、激しく校長室の扉を叩く。



カチャ



「なんです、騒々しい」

「なんじゃ、ハリーも一緒とは珍しい。何かあったかの?」


すぐにマクゴナガル先生、それに続くようにしてダンブルドアがひょっこりと顔を出した。


「…ちょっと、いいですか?」


ぎゅっとハリーの手を握って、ダンブルドアを見上げると、暫く考え込んだ後に部屋の中へと招き入れてくれた。




「さて、一体何事じゃ?」

「ハリーが夢を見たんです。その夢にはヴォルデモートと、知らない男。それにピーター・ペティグリューが出てきたと言います」


それを聞いたダンブルドアは目を見開いてハリーを見る。


「それは真か?」

「え…えぇ、はい。先生」

「校長先生。あたし、ハリーのこの夢はただの夢では無いと思っています。恐らく、アズカバンで何かあったのではないでしょうか…?」


考えたくは無いことだが、ありえない話ではないのだ。
万が一ピーターがなんらかの形でアズカバンから脱獄していたら……
シリウスと同じ未登録のアニメーガスだ。
脱獄する方法はある。
そしてピーターが脱獄してしまったのなら、ヴォルデモートの復活は成し得ることができる。






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