風ノ行方3

□act.3
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「カリン!もう夕食の時間が終わっちゃうわよ」

「まったく。こんな時間まで寝てたの?」


あたしを急かす声。

呆れてため息をつく声。




当たり前だった事が、一瞬で消えるなんて……








「カリン…?」





ぼんやりと開いた視界は、涙がにじんでいるのかハッキリと見る事ができない。

何かにスッと拭われたあたしの涙。



「…リーマス……」


ベッドの脇にリーマスの顔が見える。
心配そうな表情をしていた。




「目が、覚めたかね?ミス・カリン」

「ダンブルドア…」


その声に、全てを察したあたしは、気だるい体を起こして周りを確認する。



「煤I!」


瞬間、『ビクッ』と言う表現が当てはまるだろうか…あたしの体は飛び上がるように波打った。


なぜならば……





あたしのベッドの周りには、



「近っ!」


そう。
ものすごく近いところに先生達があたしを取り囲んでイスにかけていたのだ。




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