風ノ行方3

□act.2
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あたしがこの時代に戻ってきてから早3日。


魔法で手当てされた傷は面白いほどの回復で、今では多少の跡が残るくらいのものになっていた。
この傷跡もいずれキレイに消えるだろう。




なのに……





「いつまで面会謝絶なのー!!!!」


「そんなに興奮しないでくれよ。あんまり騒いでると、僕が校長に怒られてしまうからね」


隣で本を読んでいたリーマスが有無を言わさないニッコリ笑顔で微笑んでいる。

ただ、リーマスが怒られてしまうのは嫌なので、あたしは仕方無しに再びベッドの中へと潜り込む。

医務室から移動させられて、どこかの部屋に閉じ込められている。

あたしはこの3日間、リーマスとシリウスとマクゴナガル先生にしか会っていない。

現在……あの事件から無罪放免となったシリウスは、このホグワーツで教授をやっているらしい。
担当は何かと問い詰めても『授業に出てからのお楽しみだ』と言って全く取り合ってくれないのだが…

そして、その三人の教授のうち授業のない者が代わる代わる交代であたしの監視についている。



「はぁーあ。リーマスもシリウスも、マクゴナガル先生だって過去のこと知ってるくせに教えてくれないんだもんなぁ…」

「う〜ん…すまないね。でもダンブルドアの言いつけだから、もう暫く我慢してくれると助かるのだけれど……」



と言って、全くと言っていいほど情報を開示してはくれない。


今知っているのは、今が8月下旬で、シリウスが教授で、、、えっと…


そ、それだけ……



つまり、過去のことだけならまだしも、自分の置かれている状況すら把握できていないのだった。






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