風ノ行方

□act.7
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眠れない。





何度も何度も寝返りをうつ。




「カリン?眠れないの?」


今日はハーマイオニーが泊まりにきていた。
題目は『編入したばかりのカリンに一晩じっくり勉強を教える』という事でマクゴナガル先生からも、お泊まりに対してお許しが出たのだ。
深夜徘徊がバレて減点5点から2日後だったが、今回の件は勉強に関してのことだったので、障害もなくスムーズにいった。



「あぁ…うん。全っ然眠れないの」

「何か悩みでもあるの?」

「まぁ悩みと言えば悩み…だけど」






この日あたしはハーマイオニーはすごくいい子だと思った。
なぜなら、悩んでいるあたしに対して、



「何に悩んでるかはわからないけれど、話す気になったら言ってちょうだい。頼ってくれれば私は全力で貴女の力になるわ」



そう言ったのだ。
とても13歳の子供の言う事とは思えないが、とても嬉しく思ったのも事実。



「ありがとう」



気持ちが少しだけ楽になったからか、徐々に眠気が見え隠れしてきた。

この機を逃すまいと瞼を閉じ、考える事をやめた。





明日はルーピン先生の授業…
あたしに対してボガートは一体何に変身するんだろう。







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