風ノ行方

□act.5
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勉強は十分過ぎるほど一生懸命やった。
杖も何とか自分の意思で魔法を仕えるようになった。
(勝手に変身術を飛ばす事が無くなった)

絶対にできるはずが無いと思っていた魔法という勉強。

こんな楽しい勉強が頭に入らないはずが無い。

たった数日の間だったが、あたしの頭の中は、2年間お勉強をしてきた子供たちと同じだけの知識がある。
だいいち、理解力が子供とは違うからね。




今日から新学期。
同級生となる子達がホグワーツへ着いたようだ。


ハリー
ロン
ハーマイオニー


そしてシリウス、ルーピン




そして…ピーター……



もうあの悲劇は繰り返させはしない。









「ミス.クロス」



グリフィンドール寮を出たところでボケッと考え込んでいたら、マクゴナガル先生に声をかけられ八とした。


「ちょうどよかった。校長先生がお呼びですよ」

「え、あ、はい。わかりました」



マクゴナガル先生も同じように呼ばれていたようで、二人並んで校長室までの道のりを歩く。



「今日から赴任される先生のご紹介ということです。闇の魔術に対する防衛術の先生です」

「はぁ・・・ずいぶんと授業の名前が長いんですね(笑)」



そんなことを言いながらも、内心ではこれから出会う『ルーピン先生』のことで頭がいっぱいだった。

緊張の瞬間だ。









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