風ノ行方
□act.2
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少し湿気を含んだ風に前髪を揺らされ、目を開いた。
「ん……」
仰向けに倒れていて、すぐに目に入ってきたのは晴れ渡る青空。
そんな馬鹿な………
体を起こし、キョロキョロと辺りを見回す。
「あれは…」
驚きに目を見開いた。
あれは、ハリーポッターの通うホグワーツ城では…
「その通りじゃ」
「!!」
後ろから声をかけられ、バッと振り返った。
「っ…ダ、ンブルドア…」
そう。
そこに立っていたのは、ホグワーツの校長であるアルバス・ダンブルドアだった。
「手荒な真似をしてすまなかったの…じゃが、お主とこの世界を守る為にはこうする他なかったのだ……」
「あのっ、ちょっと、話が全くわからない…んだけど……」
突然話し出したその人、ダンブルドアの話を遮った。
ダンブルドアはう〜んと唸ると、あたしに向かって手を差しのべてきた。
その手を取り、引かれるままに地に両足をつけた。
「話をしながらホグワーツへ来てもらえんかの?」
「…とりあえずは……」
全く頭が着いていかないが、何かを知っていそうなダンブルドアに着いていくことにした。
それにしても、あたしは意外に冷静な人間だ…
可愛げもないよなぁ(汗)
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