風ノ行方3

□act.4
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「幸いにも、彼女を訓練できるだけの力量を持つ者がここには集まっておる。基本的にはシリウス…君に任せよう。他の先生方も授業の合間を縫って、できるだけ彼女についていてやってほしい」


「しかし校長…ルーピン先生の"病気"の際には代理で彼に教壇に立ってもらう予定だったのでは?」


淡々と述べるのはセブルス。
相変わらずシリウスが嫌いなのか、名前を呼ぶことすらしない。


「そこには別の先生を用意した。闇の魔術に対する防衛術については、ルーピン先生を主にして2名体勢で行ってもらうこととなる」

「別の…先生……」


そうだ…
炎のゴブレット編では確か……







確か…
















あれ?



「カリン、大丈夫かい?」


急に頭を押さえ込むあたしに、リーマスが心配そうに問いかけてくる。

何か大事なことを……



「…ううん、平気。校長先生、ありがとうございます」


リーマスのこと色々考慮してもらっている。
嬉しくて、目を潤ませながらお礼を述べた。


そんなあたしに対してニッコリと笑うと、すぐにまた真剣な眼差しを取り戻す。


「では、さっそくこれからの予定について細かく打ち合わせしていきたいと思う」






それから話し合いが続き、まとまったのは夜が開けて、お日様が昇り始めた頃のことだった。







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