とある都市の絶対能力

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今までずっと一人だった教室にアイツはやって来た。






何時もとは違う環境に一方通行は最初不思議に思っていたが、少しして興味が無くなったのか何時も通りに戻った。


(こいつ一体何なンだァ?)


一言も喋る事が無くただ呆然と座っているソイツは電池が切れたおもちゃの様な、糸の切れたマリオネットの様な───心の抜けた抜け殻の人形の様なヤツだった。





「お前名前は?」


「な、ま…え」


一方通行が声を掛けると帰ってきたのは消えてしまいそうな擦れた声だった。





しばらくして研究員が腕を強引に引きアイツを連れ出すとき“チョイス”と呼んでいるのを一方通行は聞いていた。

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