影裏世界

□裏夢旋律
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『梅雨明けの君』


蝉時雨シリーズ第三弾です。
梅雨明けの頃に思いつきました。
今回は空目線です。
また、青空が広がって、受け止める器が大きくなり、見守ることができます。梅雨明けの空は本当に綺麗です。ヒトが、泣いたあと、前を向く勇気を持てたときと似ているような気がします。
空は見守ることと、涙を隠すことしかできません。
近くで傍にいてあげることも……。
だから、彼女の近くで鳴いている蝉に、彼女の近くにいて夏が来たことを伝えて欲しいと願います。
「梅雨は終わった……心配ないよ」
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