影裏世界

□裏幻影曲
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『溜息のわけ』


何回も出てくる溜め息がポイントです。
状況によって溜め息のもつ意味が変わっていきます。
とりあえず相模は、ただ何がくだらないというわけでもないけど、憂鬱なのです。その出てくる溜め息は何か理由を知ってるかもしれないけど、自分にはわかりません。それを彼はさがしてみたかったのです。
冒頭は私が実際、学校に来て、階段を上っているときに思ったことを率直に書きました。
当初全く違う話を考えていましたが、行き詰まり、全ておもいきって破棄しました。
丁度、これより前に、「影がこの世界に来たら何をしたいのか」ということを考えていました。そして、『世界を求めて』の冒頭を一年のときに思いつき、そちらも行き詰まりストップ……。
高三年の現在になり、逆パターンは!?と思いつき、制作開始。
結局出来上がったのはこちらが先となってしまいました……。

最後に相模が言っているように、『幻』に目を向けることというのは簡単にできます。それは、場合によっては一種の逃げに値するでしょう。しかし、現実にあるものに目を向けるのは難しいです。夢をみるにしても、儚い夢だからこそ追う価値があるのだと思います。現実の中で目を向けるのが大変だからこそ、ヒトは夢を見続け、追い求めるものだとおもいます。相模は、それに気が付くことができました。
今思えばこの作品はこのHPのテーマにあっていたような気がします。



あなたの溜め息をつくわけ……それはいったい何なのでしょうか……?
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