幻想歌

□君の涙
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『君の涙』




雨音ーー

確かにそれは 聞こえるもので
何かの音を
消し去る 君

君は誰かのために
泣き続け
それは決して 誰にも
告げないね……

たまには自分の為に泣いたらどう?

君は草木のため
誰かの生命(いのち)のため
そしてーー
誰かの心を癒すためーー

『無駄な涙はないんだよ』

それは君が言ったんだね

蒼い君←
→青い君

あなたはちっぽけな私を
見捨てない

いつも いつも
『ありがとう』


少女が素直になった
瞬間

それはーー


青いままの君よりも

涙を流す蒼い君がいるときだからかもしれない

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