すろぅらぃふ

□その5 祝いと甘味!?
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「…ウルセェ」

「どうしたの?ケン」




テルがそう訊くとケンは今にも泣き出しそうな顔を3人に向けました。




「………………プレゼント用意してなかった……………」



「「「……………はぁ?………」」」





ユースケ、テル、ダイは呆気にとられた声を出しました。



しばらくして…



「……はい、ケン。説明してみてください」

「うん。えっとね、ユースケの誕生日プレゼントを用意してなかったんだよ」

「…そんなことかよ」

「というより、誕生日は覚えてて、プレゼントを忘れるなんて…さすがケンだね」

「…ユースケの誕生日になったら『おめでとう』って言わなきゃって思ってたら忘れてたんだよー…」



ケンは激しく落ち込んでます。




「…オイ、ケン…あのな…俺は用意してたら貰うけど、してなかったら別にそれで構わねぇから」

「……ユースケが励ましてる…!!」

「珍しいー…」




不思議な状況にテルとダイは感想を述べました。





「………ダメだろ………」

「……は?」



ケンのいきなりの発言にユースケは聞き返しました。



「俺やるよ!!そうだ!!作ればいいんだ!!誕生日ケーキ!!」




ユースケが固まりました。





「………………オイ?ケン?何言ってんだ?」

「そうと決まれば早速スーパーへゴー!!」

「……はぁ!?」




ユースケを完全に無視してケンは校門へ走っていきました。



「うっわー…」

「ユースケ、ご愁傷様」




傍観者のテルとダイが言いました。





今日が命日かもしれない…


ユースケはそう思いました。



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