すろぅらぃふ
□その4 友情と彼女の優先順位
4ページ/6ページ
駅前付近。
「ケン、本当にこっちでいいの?」
「知らない。勘だし」
「あ−…ケンの野生の勘か…」
いっそ見つからない方がいい気がするとダイは思っていました。
しかし…
「あ!!」
ケンが嬉しそうに声をあげました。
「…………まさか?」
「ケン、発見したの?」
「うん!!ほら見て!!限定発売の抹茶モンブラン!!」
ケンは今日も元気にバカやってます。
「なんだ」
「なんだってなんだよ−!!キチョ−なんだぞ!!
俺ちょっと買ってくる!!」
ダ−とケンは走って行きました。
そして残された2人。
「な、テル…やっぱりさ、これはユースケの問題だし…邪魔しない方がいいって」
「別に邪魔なんてしないよ。大体まだ彼女か分かんないんだし」
「そう…だよな」
「ま、彼女だったらどんな人か見るけどね」
ダイが固まりました。
(……すごく邪魔してる……)
笑顔で言い放つテルにダイは目線を反らしました。
「何やってんの−?」
ケンが戻ってきました。
「いや、別に!!」
「ん?……あ、そういえばさ!!!発見したぜ!!」
「……………今度は何を?」
ニンマリと笑ってケンは言います。
「ユースケ!!」
探していた人物は見つかりました。
.