すろぅらぃふ

□その4 友情と彼女の優先順位
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「……少し思ったんだけど…」


テルが思い出したように言いました。



「どした?テル」

「…ユースケってさ…無気力だから、前にもこんなことがあった時はどっちでもいいって答えてなかったっけ?」

「……あ」

「だろ−!!」




得意気にケンは笑いました。




「じゃあ訊くけど…ユースケはなんで1人になりたかったんだ?」

「なんでだろうね」


しばらく沈黙がありました。



「…あ!!駅前のケ−キ屋のケ−キバイキングに行ったんだ!!」

「ないない」

「ケンじゃないんだから」



ケンの意見はあっさり切り捨てられました。



「む−。じゃあなんでだよ」

「さぁ?」

「…2人共考えてみてよ。友達と別々に帰りたいときってどんなとき?」



テルは2人に問いかけました。



「ケ−キバイキングに行きたい時!!」

「…………ケンは置いといて…ダイは?」

「そうだな……よく分かんないけど、彼女ができた時なんか別々に帰りたいんじゃない?」




「「…………え?」」




ちょっとした沈黙が生まれました。






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