すろぅらぃふ
□その3 動物愛護?
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「コイツ…ダンボールの中に入れられてたんだ」
「…すて犬かよ」
ユースケがめんどくさそうに言いました。
「ケン、一匹だけだった?」
「うん」
「もう何匹かいると思ったんだけど…拾われたかな?」
黒い子犬は何も知らず楽しそうです。
「捨てられてあんまり経ってないみたいだな」
「うん、元気そうだし」
「…でも…このままじゃ死んじゃうよね?」
「……かもな」
ユースケはまるで他人事のように言いました。
「なぁ…コイツ俺たちで飼えないかな?」
ケンがポツリと言いました。
「…無理だよ。俺もテルもダイも…お前もだろ、ケン」
「家で飼えないのは分かってる!!だから…ここで飼おうよ!!」
ケンが訴えるように言いました。
ちょうどその時子犬が無邪気にワンッと可愛く吠えました。
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