すろぅらぃふ

□その2 夏と宿題と海
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「………海……行きたいなぁ……」




ケンはまだ言ってます。




「………ハァ………」



ユースケはため息を吐きました。





そして―…






「…ケン……そんなに行きたいか?」





唐突にユースケが訊いてきたのでケン、テル、ダイは驚きました。





「う、うん!!」

「………宿題しなくていいのかよ?」

「なんとか頑張る!!」

「………見せねぇからな」

「う、うん!!」





ユースケはまたため息を吐きました。




「……分かった……海……行くか」




「本当に!!?やった!!」



「すごい、珍しいー」

「まさかユースケがいうなんてな」





テル、ダイの言葉にユースケは苦笑いしました。



「…ケンがウルセェからしょうがねぇだろ」


「海ー!!」



ケンは階段を駆け降りて行きました。


「あ!!ケンまだ準備出来てないって!!」

「はしゃいでるなぁ」






「……ま、それがケンだろ?」


ユースケがポツリと言いました。


「そうだね」

「うん」



この会話をケンは知らない。








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