すろぅらぃふ
□その2 夏と宿題と海
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「「「………」」」
残された3人は顔を見合わせました。
「……どうする?」
「…すぐ戻ってくれるだろ…」
「なんで?」
「…だって、アイツ…」
ユースケは疑問に思う2人に呆れた目線を送りました。
そしてキッパリと言い切ります。
「1人で電車乗れねぇじゃん」
「「………あ−………」」
予想通り、数分後―…
バタバタッ
階段を駆け上がる音が聴こえました。
ガチャッ
「ただいま〜…」
テンションが下がったケンが帰って来ました。
「俺の家だけど、一応おかえりケン」
「…何処まで行った?」
「……玄関……」
「あー…頑張ったね」
結局、海どころか家にも帰ってない健斗君なのでした。
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