すろぅらぃふ
□その1 雨の日てるてる坊主
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ザー…
雨が降りだしていました。
「あ゛ー…何で雨降ってるんだ−!!」
「…うるさい、ケン」
「うーん、僕今日傘持ってきてないんだよねー」
「あ、俺も」
それを眺める少年たちがいました。
一人は雨に向かって叫び、一人は不機嫌そうな顔をし、一人は呑気に話しながら、もう一人はにこやかに笑っていました。
ちなみに只今放課後。
「帰れねぇー!!」
「ダイ、コイツを何とかしてくれ…大体…すぐやむだろ」
「無理だよ。それにすぐやむって…そう言ってもう結構時間経つし…な、テル」
「うん、ユースケ、諦めたら」
ユースケと呼ばれた少年は面倒くさそうな顔をしました。
「…メンド…」
「分かった!!ユースケ、テル、ダイ!!こうしようぜ!!」
ケンが突然言い出して、ユースケ、テル、ダイはケンを見ました。
「ケン、どうしたの?」
テルが苦笑いで訊いてみる。
「てるてる坊主作ろうぜ!!」
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