すろぅらぃふ

□その4 友情と彼女の優先順位
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それはある日の放課後。




「帰ろー、ユースケ、テル、ダイー」

「うん」

「今行くよ」





ユースケは3人のところに向かいませんでした。




「…ユースケ?」

「……わりぃけど… 俺、寄らなきゃなんねぇとこあるから…1人で帰るわ」



突然のユースケの言葉に3人は驚きました。



「へ?」

「そうなんだ」

「何か買うものでもあるなら付き合うけど?」

「…いや…結構時間かかると思うし…いい」



ユースケはどうしても1人で行きたいようでした。


「ん…分かった」

「…じゃ」

「じゃあなー」

「またね」



こうしてユースケは去っていきました。





そして、残された3人。




「…珍しいね、なんか…」

「4人で帰ることがほとんどだもんな」



テルとダイが話しているなか…



「……怪しい……」


ケンが呟きました。



「え?」

「何がだよ、ケン」

「だって、ユースケがあんなに1人で帰りたがってるんだぜ!?怪しいよ!!」



ダンッと近くにあった花壇に片足を乗せながらケンは言いました。


「そういうこともあるんだよ、きっと。そんなに気にすんなよ」



ケンの行動に少し苦笑いしながらダイは言いました。



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