過去拍手
□eclair
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クフフ…。
僕は今から愛しの雲雀君に会いに行くのです。
前に押しかけた時は冷たくあしらわれ、追い出されましたが、今日はそうはいきませんよ。
雲雀君は甘いものがお好きなようですから、手土産に有名シェフが作ったエクレアを持って行くのです。
きっと喜んで貰えるに違いありません!
クフフ…顔が自然にニヤけてしまいますね。
さて、目的の応接室に着きました。
「雲雀君〜!!」
勢い良くドアを開ければ、机に向かってお仕事中な雲雀君。
「いきなり何?」
…僕に目を向けようともしませんね…。
「雲雀君に会いに来ました!」
「帰って」
相変わらず冷たい…。
「今日は美味しいお菓子をお持ちしました。召し上がりませんか?」
おや、お顔を上げましたね。
「…別にいらない」
「そんなこと言わずに、召し上がって下さい」
「…どうしてもって言うなら、食べてあげてもいいけど」
クフフ…、ツンデレさんですね。
でも、そこもまた可愛いです。
「じゃあ僕は紅茶を淹れて来ますね」
僕はお皿にエクレアを乗せ、雲雀君の机に置いてから紅茶の準備をしに行きました。