小説
□味噌汁プロポーズ
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「ボクは味噌汁も作れるし、他にもトリコの好きな食べ物だって作れる」
「な………」
こ、これは…まさか、OKか!?
「でも…」
「でも?」
「毎日味噌汁だけは嫌だからなッ!」
なんっ………だそりゃぁ!?
「ココ、オレはそういう意味で言ったんじゃねーんだけど!?」
「味噌汁作ってくれって、味噌汁限定みたいじゃないか…」
何だこの超天然記念物は。
なんで味噌汁限定プロポーズなんかしなきゃいけねーんだよ。
「トリコ、プロポーズやり直しだ!」
「ええぇぇ!?」
何でだよ、どうしたんだよココぉ!!
でも、次ならちゃんと言えそうな気がした。
思えば、毎日言っている。
あの単純な言葉。
そう、それは……
『大好き!』
(味噌汁大好きって言っちまった…)