小説
□キッスとバカップル
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「トリコ…」
「何だ?」
「キッスの電磁波がいつもと違うかったんだけど…」
「キッスが?」
「トリコを乗せてからずっと…」
「ふーん。まぁ早くやろーぜ!」
「わ、ちょっ…まだキッスが起きてるからッ…」
「大丈夫だって。キッ………ス!?」
キッスにしては小さな窓から頭を覗かせていた。
外は真っ暗で、キッスも黒いから同化している。
目が光ってある意味怖い。
見つかった。
さすがトリコ殿!
せっかく見届けようと思ったのですが…
「どうしたの、キッス?」
「カァ。(気にせず続けてください)」
「何言ってんだ?」
「さぁ……。なぁ、トリコ。キッスも見てるから今日はもう…」
「えー、せっかくできると思ったのによぉ…」
「ばか!それじゃ意味ないだろ?」
…これが「ばかっぷる」というものなのですか?
それにしても、主とトリコ殿は何をするつもりだったのでしょうか…?