小説

□paralyze
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夜に、キッスがやってきた。

「ガア゛ッ!!」

「おいおい、どうしたんだ?こんな遠くまで……」

バタバタと羽をばたつかせているキッスをよく見ると、羽の一部が溶けていた。

「ガアァァッ!」

キッスが背を向け、体勢を低くした。

乗れ、ということか。

トリコはキッスの背に乗り、羽をもう一度見た。


「(ココの毒、か…?嫌な予感がする。当たっていなければいいが…)」


早く、早く、早く。




早く、ココに会わないと。
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