小説
□究極の選択
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「ココ大好きだ〜!」
「うるさい暑いからひっつくな」
料理を作ってやると、すぐこうなる。
トリコなりのスキンシップなんだろうとはボクも分かっている。
でも体重230キロの大男に抱きつかれるボクの気持ちにもなってくれ!
暑いし重いし苦しいし。
いつか圧死するんじゃないかと思う。
「ホント、ココの料理は美味いな!」
そう言われると怒る気が失せた。
あまりにもトリコが幸せそうだったから…。
あぁまたこうやって甘やかしてしまうんだ、ボクは…
だから、今日は少し気が引けるが…
ちょっと厳しくしてみようと思う。