僕と私と君と貴方
□巻ノ二 思い出
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もしも、思い出したくても思い出せないことがあるのなら、
君なら一体どうする?
思い出そうとして、頭を捻るのかな?
僕は、その思い出せない思い出を忘れることに専念するんだ
俺は今日も、まだ睡眠が足りないと我が侭をいう体を引き摺ってアカデミーに足を運ぶ
本当はこんな面倒臭いことはしたくないのに、行かなくてはいけない
何て面倒臭い世の中なんだ
俺は今日もそんなクダラナイことを考えながらアカデミーに足を運ぶ
何て退屈な世の中なんだ
途中、俺の長年の親友のチョウジに会い、そのまま一緒にアカデミーに行く事にした
昨日はこんな事があった
帰ってから何をした
晩御飯は何だった
そんな在り来たりな会話をして、
(・・・チョウジは晩御飯についてはずっと何かタラタラと語っていたのでそこは無視して)
俺はあー、とかへぇー、とか適当に相槌をうちながら空を見ていた
途中、空を見過ぎて躓きそうになったのは内緒だ
結局、俺はアカデミーに行く途中チョウジの長ったらしい飯の話を流すだけだった
何て面白味の無い世の中だ
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