FFⅦ
□未題(ZC)☆
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ちょっとした事で、喧嘩になった。
口論した挙げ句、そのまま別れて任務に行ったから…ずっと気になっていたんだ…
移動中のヘリコプターの窓から見える景色を、ボンヤリと見ながら、任務へ赴く少し前の事を思い出していた。
神羅ビル～訓練施設内～
「待てよ…待てと言ってるだろっ!!」
腕を強く掴まれて壁際に背中を押し付けられる。
「何で無視するんだよ？」
苛立ち気味の口調で言うザックスの腕は、俺を逃がさないように右手で俺の左腕を掴んで、左手は俺の右腕と腰の間で逃げ道を塞ぐ様に壁に置いた。
「……」
普段なら何気ない会話をしているのだろうが、何故か今日は、会話をする気分にも、ザックスの顔さえも…見る気分にならない。
ほんの少しの間が流れ、ザックスの口から溜め息がこぼれた。
「なぁ…クラウド」
ザックスが、俯いたままの俺の名を呟く。
その時、胸の奥で『ズキン』と痛みを感じた。
「顔上げて俺の顔を見ろよ」
そう言われても、変な所で意地を張って顔を上げなかった。
「あのさ、人が話ている時は相手の目を見ろって言われた事ないのか？これじゃ言いたい事も言えないじゃないか…」
と言いながら、下から俺の顔をヒョイと覗き込んだ。