MUSOU

□氷の唇
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ぐったりと体を横たえる政宗の顔の横に
手を着き、政宗を見下ろす

頬に手を添えて、額に口付けても
政宗は身動ぎもしない。

兼続が自身を抜こうと、体を動かすと
政宗は眉に皺を寄せる


「んっ ん」


政宗の甘い声に、兼続は再び自身が
脈動するのを感じる


「…政宗…」


兼続が、腰を少し動かすだけで
意識が朦朧としたままの政宗は甘い声をあげる
兼続は政宗を抱き抱え、自分の膝に乗せる
頬を軽く叩くと、政宗は虚ろな目を開けるが、2、3回瞬きをして、また瞳を閉じてしまった


「政宗…」


兼続は、政宗を胸に抱きしめる



この首を切ってしまえば

伊達の脅威もなくなり
果ては徳川の戦意も崩せる


なのに

絶ってしまえないのは
何故なのだろう…


兼続は政宗の髪に口付け溜め息をついた






end


後書き
ルカさまに捧げます
はい…中途半端でゴメンナサイ




続き…行かれますか?

複数な表現でつづきます。
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