MUSOU

□氷の唇
3ページ/4ページ



「いや だっ 呼ぶっ な」

「政宗…泣くな…」


兼続は、ほどいた下帯をずらし、政宗の
性器を優しく撫でる
溢れ出す涙を唇で拭い、頬に口付ける


「ふっ あっ なんで こんな」


嗚咽を交え、息を吐く政宗に兼続は
チリと痛む胸の痛みを飲み込む


「さて な。私はお前が嫌いだからな
嫌いな人間が哭くのは楽しいだろ?」


兼続の酷く静かで冷めた響きの声に
政宗は息を詰める


「くっ はっ 最低だっ 貴様」

「犬に言われてもな」

「はっ!小姓上がりが!」


笑いを含んだような兼続の声…

政宗は、低く言い返す事で
溢れそうな涙を堪える


好きなのだ

この

綺麗で、口煩く

正義感の塊のような敵将の


直江兼続という男が


どうしようもなく…




政宗は唇を噛み締め、目をきつく閉じる

触れられる指も
唇も

痛い位感じてしまう



「なんとでも言うがいい。
所詮山犬の遠吠えなど、蚊ほどもない」


兼続は、政宗の性器を擦りあげ
手の動きを早める

泣きながらも頬を染め、口を結び
刺激に耐える政宗に酷く煽られる

手を上下に激しく動かし、親指の
腹で、鈴口を撫でると、政宗は甲高い声を短く上げ、手の中で果てる

兼続は、手淫で呆気なく白濁を放った
政宗の脚を大きく開かせると、自分自身を
着物から取り出す

政宗の放った白濁を自身に塗りつけ、政宗の腰を引き寄せる

後孔に亀頭をグリッと擦り付けると
これから何をされるのか悟った政宗が
その隻眼を見開く

慣らしていない
という事が、政宗に与えるであろう痛み

兼続は、口角を上げると、右手で政宗の眼帯を外す


「なっ !」

「これが…お前の右目か」

「ヤメッ 兼続!! イヤだ!!見るな!」


政宗は、眼帯を外されると、急に暴れだす

動く限りの首を反らし、髪を乱す


「政宗…」


兼続は、指を政宗の口に無理矢理差し入れ、舌を噛みきる勢いの政宗を足で押さえ
右目に口付ける

指を政宗の口から離し、後孔に差し入れる
指を少しずつ挿入させ、内壁を撫でる
内部の痼を見つけると、優しく撫でる


「痛っ…んっ!やっあ」


慣らさずに傷付けるつもりだった。

何故…
政宗など…傷付けた所で痛む気持ちなど…


兼続は、胸に蟠る気持ちを振り払うように
指を引き抜き、政宗の蕾に半ば強引に
先端を押し入れる


「ひっ あっ あっ」


限界まで反らされた喉元に口付け、腰を
ゆっくり押し進める


熱くてキツい政宗の内部は痛いくらい
締め付けてくる

涙を流しながら声を殺す政宗が
訳も分からず愛しくて
兼続は、政宗の体を掻き抱き口付ける

夢中で舌を吸い、唇を合わせる


「ふっ うっ ん や」


次第に腰を打ち付ける早さが増し、兼続は
息を荒げる


偽りの行為…
愛などない不毛な行為なのに…

この沸き上がる気持ちは…?



兼続は、政宗の肩を抱き込み自身を全部
埋め込む
痛みの為か、政宗の唇は震え 変色している
浅く速い呼吸を繰り返す政宗の動かない
指を絡める

冷たく硬い指
酸素過多で痺れを起こしている指を柔らかく握り、口付ける。
自分の息を政宗に送り込み
強制的に呼吸を合わせさせると、次第に
指の強張りが緩み、温かみも戻る


「政宗…呼吸を深く吸え。余計苦しいぞ」

「ふっ くっ 殺せっ いっそ…」

「そう するつもりだったがな…」


兼続は、政宗の脚を両手で抱え上げると
腰の動きを強くする


「んや あっ もっ 」


切れ切れな政宗の声と、キツい締め付けに
兼続は政宗の中に欲を吐き出す
政宗は体内で兼続の熱を感じた途端
2度目の白濁を吐き出した
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ