VOICE ACTOR NOVEL

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「甘いな智…」
 ふふふふ…と三木は妖しく笑う。
 恐い。三木さんって、こんなキャラだっけ?なんて思いながら智一は「何がですか」と虚ろな目で問うた。
「たかがスーツ、されど・・・スーツ。だよ♪」
「はい??ιι」
「撮影中、ずっと思ってたんだ」
「・・・・・・・何を?」
「はやく、触りたいって」
「ひゃ…っ」
 極上の甘いマスク。貌の好い唇から溢れる不埒な台詞。
 三木は云いながら智一自身を服越しに撫でた。
「アンタは、仕事中に何考えてんですか─────ッッ?!?!///」
 顔を真っ赤にさせ、全身を恥ずかしさと怒りでふるふると震わせながら智一は怒鳴る。
「まぁまぁ」
 極自然な動きで三木は智一のネクタイに指を絡めた。
「何が『まぁまぁ』なんですか?!//ダメですよ?!ダメですからね?!よりにもよって、こんなところででなんてっ!!!///」
 じりじりと部屋の隅まで追いやられながらも智一は必死で説得しようとする。
「No Program」
「何処が問題ないんですかァァ!?大アリですよ!!!!!ι//」
 掬ったネクタイにキスを落としながら三木は智一を抱き締めた。

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