NOVEL
□+かまってくださぃ+
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「明日…クリスマス前で、お店忙しいじゃない」
アヤがヨージに目をやる。
「そうだな…」
「……………アヤ、オミ…」
オミもヨージを見た。
「俺に いい考えがある」
何を企んだのか、喜々とした眼差しでヨージは口許に妖艶な笑みを浮かべた。
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12/23
「はよ〜」
くわっと、欠伸をしながら現れた少年。
「おはようー」
ケンはオミと視線を交す。
「どうかしたの?ケンくん」
きょとんとするオミに、ケンはぷるぷると首を振った。
『………別にいいけどさ…』
頭をかきながら、ケンはエプロンをする。その背後から別の人間が顔をだす。
「ぉはよー、アヤ」
笑顔のケンにアヤは、そっけなく「あぁ」と返す。
またしても、視線を交すだけの妙な間が出来た。
「…何だ?」
「いや、別に…」
軽く肩を落とすケン。
『……………いいけどさ…』
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