NOVEL
□+かまってくださぃ+
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その日の夜。
「アヤくんも気付いた?」
こそこそと話す声が…
闇に溶ける。
「さっきな…」
二人が気付いた、あることとは…
【12/23はケンのBirthday】
ということだった。
「にしても…」
オミは言葉を切った。
「………」
独特の香りを部屋に充満させている、彼は苦笑した。
「ヨージくんさぁ、知ってたなら
教えてよねっ」
「あながち、一人で祝ってやるつもりだったんだろ?」
意地の悪い笑みをして、アヤが言うと ヨージは小さく舌打ちをした。
「あ〜もう、わかったって!!悪かったよ、黙っててよ…」
アヤとオミにねちねちと責められてヨージはうなだれ、煙草の火を消した。
「でも…どうしようか…」
「?」
「何が?」
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