NOVEL
□+かまってくださぃ+
3ページ/10ページ
「そ、そうだね!;」
「オ〜ミ〜、お前 何か隠してるだろう?」
ケンが一歩踏み出した、その時だった。アヤが誤って花を切り落としてしまったのは。
「…っ!」
しまった!!とアヤが口を軽く開く。
「アヤ…?」
「…なんでもない」
いきなり立ち上がりアヤは、オミを見た。
「明日までの、花束はいくつだ?」
「えっ、15束…!」
「ケン、お前も手伝え」
アヤから差し出された水切ばさみを、ケンは素直に受けとる。
「…え?;」
とっさにオミを振り返るが、オミは電卓を弾くばかり。
再びアヤに視線を戻すが、既に新しい花束の制作に励んでいた。
「?」
『なんなんだよ』
わけも解らずケンは暫く立ちつくした。
.