NOVEL

□+かまってくださぃ+
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「そ、そうだね!;」

「オ〜ミ〜、お前 何か隠してるだろう?」

 ケンが一歩踏み出した、その時だった。アヤが誤って花を切り落としてしまったのは。

「…っ!」

 しまった!!とアヤが口を軽く開く。

「アヤ…?」

「…なんでもない」

 いきなり立ち上がりアヤは、オミを見た。

「明日までの、花束はいくつだ?」

「えっ、15束…!」

「ケン、お前も手伝え」

 アヤから差し出された水切ばさみを、ケンは素直に受けとる。

「…え?;」

 とっさにオミを振り返るが、オミは電卓を弾くばかり。

 再びアヤに視線を戻すが、既に新しい花束の制作に励んでいた。

「?」

『なんなんだよ』

 わけも解らずケンは暫く立ちつくした。


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