NOVEL
□+†忘れないから†+
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「条件は良かったんじゃないの?」
「は?」
俺は何気無く耀爾の真横に立つ。
耀爾は、一瞬 不可解そうに眉を潜めたが、俺の言葉の意味を悟ったのか ふっと笑った。
「ぁあ、まーなァ。でも…」
言葉を切る耀爾。
「当分はお前達と一緒に居たいしさ」
新しい煙草を口に加え耀爾は俺の肩に腕をおく。
「背中を預けられるのはお前らだけだし?」
そして 意地悪く、健に耳打ちする。
「多分な」
──神様…
でもな、アンタに一つだけ いいたいことがあるんだ。