NOVEL

□+†忘れないから†+
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彩が先陣を切って勢い佳く駆け出す。

「───ッッ!!なんでっ?私より そんな奴らの方を選ぶの!?」


女がヒステリックに叫び散らす。



 困った様に、静かに、耀爾は口を開く。



「俺はな…アンタのそういう強きなとこ好きだよ」

そう優しく囁き、耀爾は女の肩を突き放す。

「でも、俺はWeiβだ」










朝に見放された夜を

何度も、

何度も、

繰り返す。



「背負ってるもんが違う。俺達の背には」



哀れな猫に、



罪の十字架を。
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